2016年5月27日

フローリング材の特徴と種類

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フローリングはデザインや色のバリエーションが豊富で、価格帯も幅広いため、多くのマンションや戸建て住宅で使用されています。しかし、一口にフローリングと言っても、その機能や特徴はさまざま。イメージにぴったり合うフローリングを選ぶために、フローリングの種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。

フローリングは大きく分けて3種類あります。

724573プリント合板
gouban合板フローリング
muku無垢フローリング

1.プリントフローリング(シートフローリング)

・特徴

プリントフローリングはシートフローリングとも呼ばれている、木目模様のシートを表面に貼った床材です。シート表面はコーティングされ、強度や耐久性が高められています。下地には、単板を複数重ね合わせた「合板」や、木材を繊維状にして接着剤で板状に固めた「MDF」が使用されています。

・メリット

さまざまな色やデザインから好みのものを選べて、一見して本物のような木目を楽しむことができます。3種のうち最も価格が安く、ホームセンターなどでも購入することができるので、DIYで張り替える人も増えています。また、無垢材のように反りや膨張・収縮の心配がありません。

・デメリット

下地にMDFが使われている場合は、キッチンや洗面台など水気の多い場所での使用は注意が必要です。MDFは、固い段ボールのような素材なので、水に濡れると膨れたり、表面のシートがはがれたりすることがあります。

・お手入れの方法

基本的にワックス不要の「ノンワックス」製品です。日頃は掃除機やぞうきん掛けでほこりやゴミなどを除去します。水などをこぼしたときはすぐに拭き取ることが大切です。安価なフローリング材なので、大きな傷や汚れがついてしまった場合は張り替えるという選択肢もあります。

2.複合フローリング

・特徴

合板や集成材などの下地の上に、薄く切った木材を貼付けた床材です。最近では、表面のコーティング剤の耐久性・耐汚性が飛躍的に向上しており、傷や汚れなどから保護する性能が高まっています。また、UV塗装などを施した商品も増えています。

・メリット

プリントフローリングと同様にデザインや色が豊富で、無垢の風合いに近づけた商品も多数あります。メンテナンスも楽で、伸縮対策されているため反り・膨張・収縮はほとんど発生しません。また、商品によっては抗菌タイプや抗アレルギータイプなども選ぶことができます。

・デメリット

表面の踏み心地は固く、無垢のようなあたたかさはありません。また、接着剤に含まれるホルマリンからホルムアルデヒドが発生してシックハウス症候群の原因となる恐れがあります。アレルギー体質の方は、化学物質使用量が少ないタイプを選ぶことをおすすめします。

・お手入れの方法

基本的にワックス不要の「ノンワックス」製品です。水に弱いため、固くしぼったぞうきんで拭き、表面を十分に乾燥させることが大切です。また、化学物質が水分と一緒に蒸発するので、乾燥時は窓を開けるなど換気することをおすすめします。

3.無垢フローリング

・特徴

100%無垢のフローリング材です。ウォルナットやオーク、アカシヤ、杉など様々な種類があり、一枚一枚色合いや木目が違うので、独特の風合いを楽しめます。耐水性を高め、表面を保護するためにウレタンクリヤー塗装やオイルフィニッシュなどの自然系塗装でコーティングされています。

・メリット

天然素材ならではの香りや柔らかい踏み心地、あたたかい表情を楽しむことができ、経年変化も美しいです。断熱効果が高いため冬は温かい一方で、素材自体が呼吸をしているため、調湿効果があり、夏でも湿度の少ないサラッとした踏み心地を叶えます。また、自然素材なのでアレルギー体質の方にも安心です。

・デメリット

湿度や気温の変化によって伸縮や反りが発生するため、継ぎ目に隙間が空くことがあります。杉やヒノキなどの柔らかい木材の場合は傷が付きやすいという欠点もあります。価格は3種の中で最も高額です。

・お手入れの方法

掃除機と乾いたぞうきんでの乾拭きが基本です。汚れがひどい場合は、固くしぼったぞうきんで水拭きするか、中性洗剤を使って水拭きをします。化学薬品の付いたモップやぞうきんでの掃除は黒ずみや色むらの原因になるので、おすすめできません。小さな傷であれば、濡れたティッシュなどをのせておくと膨らんで元に戻ります。